こんにちは!
遂に4つ目の国『スメール』のオーケストラ演奏が公開されましたね!
筆者も滅茶苦茶楽しみにしておりました。
さて、今回は初めて見る楽器が多かったので読者と一緒に各楽器について振り返り、スメールの音楽についてより深く理解する事を目的とした記事を書いてみました!
完全に初心者なのでツッコミどころ満載かもしれませんが、
温かい目で見て頂けると嬉しく思います。
スメールの音楽について少しでも学べる点があれば幸いです!一緒に少しずつ触れていきましょう!
目次
簡単に振り返り
今回公開された曲はスメールのテーマBGM『スメール Sumeru』と『シャムシールの舞』の2曲です。シャムシールの舞の転調は特に鳥肌立ちまくりでした...
まだの方は原神の公式チャンネルより聴けますので是非お聴きくださいね⇩
『スメール Sumeru』
『スメール Sumeru』はこれまでの流れで考えると、
少なくとも拠点内のどこかで一部の曲調が流れる形になりそうです。
ちなみにスメールの拠点は現在の情報からだと『スメールシティ』ですかね。
- モンド:『モンド城』
- 璃月:『璃月港』
- 稲妻:『稲妻城』
- スメール:『スメールシティ?』
並べるとこんな感じ。それぞれの国のテーマはどの拠点でも部分的に流れていることは確認できているので、スメールでも多分この曲の一部が聴けると考えています。
『シャムシールの舞 Swirls of Shamshir』
シャムシールは12世紀に現在のイランで誕生した剣で、
エジプトやアラビアで古代から呼ばれている、
剣の形状について意味を有さない『剣』を意味する単語としても使われていた。
まさに曲名(シャムシールの舞)イメージ通りの曲って感じですね!
さて、この曲はゲーム内のどこで流れる曲なんでしょうか?
...私は戦闘曲だと思います。
理由は以下の動画。
こちらの稲妻のオーケストラ動画は以下のような曲構成となっていますよ。
稲妻のテーマ曲 ⇒ 稲妻の戦闘曲
そして、今回公開されたスメールオーケストラ。
スメールのテーマ曲 ⇒ スメールの戦闘曲?
モンドと璃月はリリース初期からある国&リリース時から2国あるため除外。
以上の事から、稲妻の場合に倣うと2曲目が戦闘曲じゃないかと考察した訳です。
そもそも曲調がもう戦闘曲ってのもありますね(笑)
これで違うとかだったら...(;'∀')
にしても「シャムシールの舞」、テンポ感や転調といい全てがかっこよくて最高の戦闘BGMになりそうですね...ゲーム内で早く聴いてみたい。
スメールのモチーフ国に関して
本題に入るにもう一点、『スメール』のモチーフ国について少し触れておきます。
スメールが具体的にどの国がモチーフかといわれると「この国!」と明確に言える国はなく、様々な憶測が飛び交っています。
エジプトがモチーフじゃないかといった意見がかなり多かったですが、その中でエジプトを含めた中東がテーマではないかという考察記事を拝見し、私はその内容が最も腑に落ちました。
※ここではこちらの考察内容に関しては省略させていただきます。
中東がどの国にあたるかは、こちらよりWikipediaで確認できます
今回公開されたオーケストラで使われている民族楽器を通してヒントを得られ、ここら辺に説得力が出てきたり...っていった事もありそうですよね。
これにておさらい終了!
使われている民族楽器の名称と歴史
掘り下げすぎると量が膨大になるため、粒度は程ほどにしています。
カカシorラタンシェイカー
家具などに使用される「籐」で編まれているシェイカー(振るとシャカシャカ鳴るやつ)
『籐』⇦(日本名:とう)(英名:ラタン)と呼ばれるヤシ科のツル性の植物
以下、調査した上での筆者の認識⇩ 間違えていたらご指摘頂けますと幸いです。
ラタンシェイカーは「籐」で編まれているカシシ(caxixi) 。カシシは細い木で編みこまれた本体の上に持ち手が付いた打楽器。中には小石や豆、木の実などが入っている。
フリー画像がないため以降は⇧の商品紹介を参考画像とさせてくださいm(__)m
- 通常は2つで1セットとして演奏に用いられる。
- カシシはモノによって「大きさ・形状・素材・中に入っている物」等が全く異なるため、物によって音がかなり変わる。
- カシシやラタンシェイカーの底についているモノは「ココナッツシェルキャップ」と呼ばれるものらしく、どちらも必ずしも付いているとは限らないようです。
キャップが付いているものは籠に当たった時とキャップに中に入っているモノが当たる時とで音が変わるため、振る方向を変える事で出せる音を変えることができます。
発祥の地と中東との関連性
- カシシはアフリカ・南アメリカが発祥の地。
- ラタンシェイカーはバリ島の民族楽器。
バリ島は東南アジアのインドネシア共和国バリ州に属している島です。
カカシがバリ島に伝承される時に、そこでとれる天然素材である丈夫で折れにくく、加工のしやすい籐(ラタン)を活かして出来上がったものがこの「ラタンシェイカー」という事でしょう。
オーケストラで使われているのが仮に「ラタンシェイカー」であるとすれば、
日本から南に4000km先にあるインドネシア共和国。
その真ん中当たりにある島「バリ島」の民族楽器という事で、「中東」 とはそれなりに距離が離れています。
しかし、これが「カカシ」という事であれば発祥のアフリカには「中東」に属するエジプトがあるうえ、その他の中東に属する国との位置関係を考慮してもカカシはそう遠くない内に伝承されていたことでしょう。
こじ付けと言われればそれまでですが、中東と関係性がある楽器だという事は分かりました!
マンドリン
マンドリン(英: Mandolin、独・仏: Mandoline、伊: Mandolino)は、イタリア発祥の撥弦楽器。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
17世紀にイタリアで生まれた楽器で、写真の通りギターとは異なる丸い形が特徴的。
弾き方はギターと同じですが、実際の音はギターとは異なりますね。
このマンドリン、中東近辺ではなく実は1900年頃から『日本』で本格的に流行り始め、
今現在では日本の愛好家が一番多いと言われているみたいです。
ここら辺のお話が気になる方は調べるといくつか記事が出てくるのでご覧になってみてはいかがでしょうか。
本記事ではスメールの音楽を知るためにスメールに関係がありそうな歴史を調べていくため、ここでは割愛させていただきます。
ご了承くださいm(__)m
さて、
調べていきますと、マンドリンの大元は中東発の弦楽器であることがわかりました。
マンドリンの直接の起源についてはWikiに記載されておりました⇩
マンドリンの直接の起源はリュートから派生した楽器「マンドーラ」といわれている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
以上から「マンドーラ」の派生前が「リュート」という事が分かったため、
大元の歴史を知るためにも「リュート」についてさらに調べました。
すると、以下の記述がありました。
すでにサーサーン朝ペルシアにおいて、原型となる楽器が用いられていた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リュートの原型となる楽器がサーサーン朝ペルシアにて用いられていたとのこと。
サーサーン朝ペルシアはユリウス暦226年~651年の間イラン高原やメソポタミア等を支配した王朝・帝国を指し、首都は現在の「イラク」です。
もろ中東ですね。マンドーラは中東関係なさそうだな...と思っていた矢先に、まさかの関係有りでした。素直に驚きです。
HOYO-MiXはここまで考えて楽器を選んだうえで曲構成を練っているのでしょうか。
それともたまたま...?思っていた以上に楽器から辿っていくのも面白い。。。
追記:ゲーム内の商店でマンドリンが売られていました!となると...
ウード
ウード (アラビア語: عود(ˁūd)、トルコ語: ud、ペルシア語: بربط(barbat)、英語: oud、スペイン語: laúd) は、リュート属に分類される撥弦楽器。プレクトラムを用いて演奏する。中東から(アラビア、イラクなど)北アフリカのモロッコにかけてのアラブ音楽文化圏で使われる。リュートや琵琶と近縁であり、半卵形状の共鳴胴を持ち、ネックの先が大きく反っている。ただし、リュートや琵琶と違いフレットを持たない。弦は一般に6コース11弦で、10本の弦を5対の複弦とし最低音の弦のみ単弦である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
楽器の女王と呼ばれている弦楽器。
こちらの楽器はまさに中東中心ですね。リュートや琵琶とも近縁とのことで、なおさら中東と関係の深い楽器になっています。
シタール
計19弦のものが伝統的で、実際位に用いられる演奏弦は7本。他は音を共鳴させるためのもので演奏弦の下にある。
シタールは、以下のような指先に付ける「ミズラブ」または「ミズラーブ」と呼ばれる金属製の爪で弦を弾くことで演奏する楽器です。
下側の胴は瓢箪(ヒョウタン)の実を乾燥させたものでできており、音を響かせ音量を大きくする役割を果たしています(共鳴胴)
楽器の起源は曖昧ですが、
インド北部の都市(パティヤーラー)出身の音楽家「アミールホスロー」が似た楽器を使用ていた事が記録されているようです。
13世紀から14世紀にかけて活動した音楽家、アミール・ホスローが、シタール的な楽器を使用したと記録されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
そして、現在までもインドの民族音楽やポピュラー音楽がシタールで演奏されています。
この音色に虜になる人が多いみたいです。私も大好きです。
インドでは音楽療法にも使われているとか!納得です。
改めて曲を聴き直してみると、このシタールの音色を曲に自然と溶け込ませている工夫に気づかされましたね...
シャムシールの舞ではテンポの速い曲調ですが、冒頭の前奏にこの特徴的な音色が使われていることによって、
聴き心地を良く感じさせたままでごく自然な曲への入り方が実現されています。
サズ(バーラマ)
サズ(Saz)は、ペルシア・アゼルバイジャン・トルコ・バルカン半島諸国で一般的な、長いネックを持つリュート属の撥弦楽器である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トルコを代表する国民に広く親しまれている伝統楽器。その他中東文化にも深く関係のある楽器ですね。
こちらもリュート属という事で形状がこれまで紹介した楽器と少し似ています。
ただ、サズ演奏の動画をいくつも拝聴させていただいたのですが音色は全く違うものとなっています。
気になる方はぜひ聴いてみてください!
先ほど紹介したウード、それと三味線、ギターの3つの中間をとったような音色といった感想が個人的に一番しっくりきました。
やはり中東中心の楽器が多いですね...